公開日:2023/09/15 最終更新日:2023/11/29
日本の代表的な伝統である着物。その中でも華やかな雰囲気を放ち、お祝いの席や成人式など特別なシーンで着るのが振袖です。しかしこの振袖、着物と帯のほかに必要な小物が非常に多くあります。
そのため、振袖を着たいけど何を用意すればいいかわからないという方も多いでしょう。ここでは、そんな振袖を着るために必要なものをご紹介します。
まずは、振袖を着るには何が必要なのか、フルセットの内訳を見ていきましょう。必要なものは以下のとおりです。
・振袖着物
・袋帯
・帯締め
・帯揚げ
・重ね衿
・長襦袢
・半衿(事前に長襦袢に縫い付けます)
・衿芯
・肌襦袢
・コーリンベルト
・伊達締め2本
・三重紐(トリプル仮紐)
・前板
・後ろ板
・帯枕
・補正パッドor補正タオル4~5枚
・足袋
・髪飾り
・ショール
・バッグ
・草履
こうして見ると、振袖に必要なものは非常に多いです。振袖を購入やレンタルをする場合、着物屋さんでセットになって販売しているものと、自分で用意しなければいけないものがあります。そのため振袖の準備をするときは、何を着物屋さんで購入し、何を自分で用意するのか把握しておきましょう。
ここからは、振袖を着るために必要なものをご紹介します。振袖を着るために必要なものは、多くが着物屋さんで販売しています。振袖のほかに持っていない小物があれば、合わせて購入やレンタルをしましょう。
振袖は、着物の中でも格が高く、未婚女性のみが着られるといわれています。成人式で着る女性が多いでしょう。振袖はその名のとおり「袖を振る」着物で、袖が長いのが特徴です。
帯周りには、さまざまな小物を使います。帯そのものである袋帯は、表は柄、裏は無地になっているのが特徴です。長さは4メートル以上もあり、帯結びを豪華に作れます。帯枕を隠し、帯を支えてくれる帯揚げは、少しだけ見えるので帯のアクセントになるのがポイントです。
帯の真ん中で振袖全体を締めてくれるのが帯締め。最近の帯締めはさまざまなデザインがあり、帯周りのコーディネートを楽しめるでしょう。帯の美しいシルエットを保ったり、帯結びを支えたりするのが前板と後ろ板と帯枕です。
袋帯、帯揚げ、帯締め、前板、後ろ板、帯枕のすべてのアイテムを使うことで、振袖に映える華やかな帯が完成します。
長襦袢につけて使う半衿は、振袖から半分だけ見える衿です。最近は刺繍の入った半衿が主流で振袖の色や柄に合わせてコーディネートすることで、衿元が一気におしゃれになります。また、半衿の下には衿芯を入れて、衿の形を綺麗にするのです。
そして重ね衿は半衿と重ねてつける衿です。衿をさらに華やかにしてくれます。
長襦袢は振袖の下に着るもので、振袖を汗や汚れから守ってくれます。長襦袢は振袖の襟や袖からちらっと見えるため、必ず振袖のサイズに合ったものを用意する必要があります。肌襦袢は着物用の下着のことで、種類もさまざまです。
上と下がつながったワンピースタイプや、上下別れたセパレートタイプなどがあります。自分が動きやすい肌襦袢を選びましょう。そして足袋は白足袋を用意します。振袖の裾から素足が見えないように、5枚こはぜの足袋にしましょう。また、サイズの確認も忘れないでください。
そのほか、振袖を美しく着付けるためにはさまざまな小物が必要です。着物がはだけないようにする腰紐、衿元を整えるコーリンベルト、着付けをキープするために腰紐と合わせて使う伊達締め2本、豪華な帯結びを造るときに使う三重紐を用意します。
寒い季節の場合は、振袖の上からショールを巻きます。成人式で振袖を着る場合、多くの女性が振袖の上からショールを巻いているでしょう。防寒をしながら振袖をさらに華やかにしてくれる優れものです。
振袖コーディネートにワンポイント加えられるバッグと草履は、より振袖を引き立ててくれるアイテムです。着物屋さんによっては、バッグと草履のセットを用意しているところもあります。
ここからは、振袖を着るために自分で用意するものをご紹介します。事前にしっかり確認して、着付け当日に忘れないようにしましょう。
振袖のバランスを整える補正には補正パッドを使いますが、最近は代わりにタオルを使うことが多いです。着る人の体形に合わせてタオルを使うため、足りなくならないように4~5枚と多めに用意しましょう。
振袖に合う髪飾りを用意しましょう。着物屋さんの多くは、着物に合わせやすい髪飾りを販売しています。髪飾りをつけるかつけないかで振袖全体の雰囲気が大きく変わるため、美しい振袖を引き立たせるためにも、振袖に合う髪飾りを用意してください。また、振袖をレンタルする場合でも、髪飾りは購入することが多いです。
振袖のフルセットの内訳をご紹介しました。振袖は、振袖をより美しく魅せるための小物がたくさん必要です。一つひとつの小物にきちんと役割があり、一つでも欠けてしまうと振袖が綺麗に見えなくなってしまいます。
そのためこれから振袖を着る予定の方は、事前に必要な小物類を確認し、余裕を持って準備しましょう。