ここからは成人式の準備についてのアドバイスをはじめ、「振袖の購入とレンタルのメリット・デメリット」「振袖の購入とレンタルの料金相場」「成人式以外で振袖を着る機会」などについて、詳しく解説しています。ぜひ参考になさってください。

振袖や小物類をそろえるだけでなく、ヘアメイクも準備しなくてはならない成人式ですが、その大変さから、当日に向けて早い段階から準備をしなくてはなりません。また準備の内容も、振袖を購入するかレンタルするかで変わってくるでしょう。

そのためまずは、いつから成人式の準備に取りかかるべきなのか、ケース別にご紹介いたします。

購入する場合

成人式の振袖を購入するのであれば、大体2年前の段階からお店の検討やカタログを取り寄せるなどしておくといいでしょう。その流れをくんでから実際に振袖を購入するベストタイミングは、およそ1年半前になります。いろいろな振袖をチェックしたうえで購入すれば、より満足のいく振袖が手に入るでしょう。

なお、新作振袖を手に入れたいという場合は、店頭に並びはじめる晩夏に購入するのが最適です。それまでにさまざまな振袖をチェックしておけば、振袖選びにもだんだん慣れていき、新作が出たタイミングで、希望に叶う品をスムーズに決めることができるでしょう。

レンタルする場合

成人式用のレンタル振袖の予約時期は、当日の2年前の1～3月ごろと、1年半前の8～9月ごろになります。とりわけ2年前の1～3月ごろは予約が殺到しやすい時期になるでしょう。

というのもこの時期は、成人式で利用された振袖がメンテナンスされ、店頭に戻ってくるタイミングとなります。そのため選択肢が豊富になり、予約の需要が必然的に高くなってしまうのです。

なお1年半前の8～9月の時期は、新作振袖の予約の最終時期に入るタイミングとなっているため、2年前の1～3月ごろに次いで予約が混みあうことになるでしょう。

振袖を購入・レンタルするベストタイミングについては以上ですが、近年では成人式当日の2～3年前の時点で情報収集するほど徹底する人も見られるようになりました。準備が早ければ早いほど、お目当ての商品がなくなる心配もないので、余裕をもって好きな振袖を選ぶことができるでしょう。

購入・レンタルを問わず、振袖の準備に取りかかる時期として理想なのは、成人式から2年半前の夏にあたる7～8月ごろになります。この時期は学生の夏休みにあたり、振袖業界が情報解禁し出すころになっています。

そのため、この段階から店舗に足を運んだり、カタログなどから情報を集めておくといいでしょう。また、このとき気に入った振袖があれば、購入・予約することも可能です。

結局のところ、振袖は買った方がいいのか、それともレンタルした方がいいのか、どちらがいいのでしょうか？ ここからは、振袖を購入・レンタルするそれぞれのメリット・デメリットについて、詳しく解説いたします。

振袖購入のメリット・デメリット

まずは、振袖を購入する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

振袖を購入することには、次のようなメリットがあります。

・自分の体型ピッタリに仕立てられる
・所有物にできるので好きなときに着ることができる
・思い出の品として記念に残せる
・姉妹や家族・親戚に受け継いでいける

このように、一着あれば複数回着ることができるので、成人式以外にも振袖を活用したいという方にとっては、購入するのが最適な選択肢となるでしょう。たとえば卒業式で袴と組み合わせるのもいいですし、ほかには結婚式やお正月、祝賀会といったイベントでも活用できます。

デメリット

続いて、振袖を購入する場合のデメリットになります。

・レンタルよりもコストがかかりやすい
・保管やクリーニング、メンテナンスが大変
・最新トレンド色の強いデザインほど流行遅れになる懸念もある（古典柄を除く）

さすがに購入するとなると、コストがかかるのは否めません。また購入費以外にも状態を維持するために、クリーニングやメンテナンスを定期的にしなくてはならないので、維持費もかかります。そのほか、専用の収納ケースと収納袋も用意する必要があるでしょう。

振袖レンタルのメリット・デメリット

続いて、振袖をレンタルするメリット・デメリットについて、ご紹介します。

メリット

まずは、メリットから見ていきましょう。

・購入するよりコストがかからない
・仕立てや小物合わせが完了しているのですぐに着付けができる
・クリーニングやメンテナンスの必要がない
・トレンドの振袖を着ることができる
・一度しか着ない場合なら最適な選択肢
・色んな振袖が卒業式　結婚式などで着ることができる

振袖をレンタルする場合、購入や維持管理にコストや手間がかからない点や、必要な小物一式と仕立てなどもセットになっていることから、手軽に利用できるというのが大きなメリットになります。

また流行柄の振袖を着ることができるので、成人式以外に着る機会がない場合は、レンタルを利用する方がいいでしょう。

デメリット

反対に、振袖レンタルのデメリットは次の内容になっています。

・複数回着る場合はコスパが悪い
・サイズを合わせにくい
・新作や人気のある振袖は高額になることも

振袖は複数回着る場合、レンタルだとかえってコスパが悪くなってしまう懸念があります。妹がいたり、結婚式などのイベントにも着ていくようであれば、購入した方が経済的でしょう。

また高身長・低身長の人の場合、レンタルだと選択肢が限られてしまいます。新作や人気のある柄だと、レンタルでも高額になりがちなのもネックとなるでしょう。

振袖の購入・レンタル、それぞれのメリット・デメリットについて解説させていただきましたが、どちらがいいかは、その人・その家庭の都合によって異なるという結論になります。

複数回着る・保管場所を用意する・定期的なクリーニングとメンテナンスを心がける・低身長or高身長、といった条件に当てはまるようであれば、購入する方がいいでしょう。このような条件に該当しない場合は、レンタルの方が向いています。

一生に一度のイベントである成人式ですが、コストを抑えたい反面、安物で妥協したくはありませんよね。とはいえ振袖にかけられる予算にも、限りはあるでしょう。

納得の振袖を選ぶには料金相場を知り、しっかり予算を立てていくことが大切です。そのためここでは、振袖の購入やレンタルにおける料金相場について詳しく解説しますので、しっかりチェックしていきましょう。

振袖購入の料金相場

振袖を購入する場合の料金相場ですが、振袖単体だと20万～40万円ほどになるでしょう。なおフルセットの場合だと、人気のものであれば28万～68万円ほどが相場となっていまです。

見てのとおり振袖を購入する場合の料金相場には、かなりの開きがあることがわかります。金額を左右する要因はさまざまですが、たとえば刺繍や絞りが入っていたり、デザインが手描き・手染めでほどこされている、金箔があしらわれているといった特徴のある振袖だと、金額も高くなるでしょう。

また、仕入れ方法も金額に影響します。たとえば製造元から直接仕入れているお店だと、リーズナブルな価格で購入できるでしょう。しかし問屋を経由しているお店だと、流通マージンが発生してしまうので、金額にその分が上乗せされます。

振袖レンタルの料金相場

振袖レンタルのサービスは、基本的にバッグや草履などの小物類も含めたセットプランになっており、最低でも4万円ほどで、相場は25万円前後となっています。なお新品のレンタルだと、30万円前後になるでしょう。

振袖の購入・レンタルの料金相場は、以上のようになります。料金差が大きいため、予算を立てにくいかもしれませんが、金額が上がる要因を押さえておけば、こだわりたいポイントも絞れるようになり、振袖専門店も選びやすくなるでしょう。

成人式に振袖を着用する方は多いですが、振袖が活躍するイベントは、ほかにもたくさんあります。振袖は人目を引く華やかな衣装なので、適切なイベントを選んで着用すれば、周囲の注目を浴びることにもなるでしょう。

そのため最後に、振袖を着るのにおすすめなシーンについて、詳しく解説いたします。

卒業式

大学などの卒業式では、多くの女子生徒が袴を身につけることでしょう。しかし袴と一緒に、トップスとして振袖を使うこともできます。振袖にはさまざまな種類がありますが、卒業式で用いられているのは袖丈が短い「子振袖」というものになります。

ちなみに成人式だと「中振袖」が一般的ですが、卒業式に中振袖を羽織っても、何ら問題はないでしょう。むしろ袖丈が長いことで柄の面積が多くなり、より華やかな印象を与えることもできるので、個性的なコーディネートを楽しめます。

結婚式

結婚式では、参列者の礼服として振袖を着用することが可能です。いわゆるお呼ばれの振袖で出席する際は、次のようなポイントに気を付けましょう。

・赤や白が目立つ花嫁衣裳より豪華な柄はNG
・柄は花柄が望ましい
・アクセサリーは基本付けずシンプルな髪形にする

結婚式や披露宴では、花嫁が主役となります。そのためどんなに素晴らしいデザインの振袖でも、目立ちすぎるようであれば不向きでしょう。さまざまなシーンで着ることを想定する場合は、どのイベントでも着られるような利便性の高いデザインの振袖を選ぶことをおすすめします。

お正月

お正月もまた、振袖を着る代表的なイベントのひとつになります。お正月は成人式や結婚式のような人生儀礼とおなじく、ハレという特別な日であるため、そのハレの日に振袖を着用した姿は「晴れ着姿」と呼ばれてきました。

晴れ着姿になれば喜ぶお年寄りも多いため、おじいちゃん・おばあちゃん孝行のために着るのもいいですし、初詣に着ていけば、ふだんと違う自分の姿をお友だちに見せられるので、非日常感も増し、お祭り気分で楽しめるでしょう。

格式高いパーティーや祝賀会

振袖はほかにも、格式の高いパーティーや祝賀会といった、フォーマルな場に着ていくことも可能です。また立食パーティーのような洋式の食事会でも、ドレスはなくあえて振袖などの和装で参加すると、いっそう上品な印象を与えることができますし、外国人の出席者がいれば喜ばれるでしょう。

訪問着にリメイクする

振袖は基本的に、未婚の女性が着用する着物です。そのため結婚後は着ることがなくなってしまうので、もし妹や娘に引き継ぐといった予定がない場合は、訪問着として仕立て直すことも検討してみましょう。

色合いや柄次第でもありますが、袖を切ることで結婚後も着用できる訪問着へと生まれ変わらせることができます。訪問着は、お子さんの七五三や入学式、卒業式といったイベントで着られるほか、お茶会といった場にも着ていくことができるので、あれば重宝するでしょう。

注意点として、振袖は派手な柄が多いため、訪問着として着ると目立ちすぎる場合もあるので、将来的な使い道を考えるのであれば、その点も選ぶ際の検討材料にしてください。

いかがでしょうか？ 振袖といえば成人式以外で着る機会がないと考えがちですが、実際にはこんなにもさまざまな場面で活用できるのです。特に購入を検討している方にとっては、このような活用シーンのバリエーションを知っておくに越したことはないはずなので、長い目で見ながら適切な柄の振袖を購入するといいでしょう。

ここまで振袖について、料金相場や専門店の選び方、活用方法など、さまざまな視点から解説させていただきました。購入とレンタル、どちらにするか悩まれていた方は、参考になりましたでしょうか？

大阪府内にはさまざまな振袖専門店がありますが、事前に情報収集をしないと、いざお店を利用したときに、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことも考えられるでしょう。そのため、ぜひ当サイトのアドバイスをお店選びの参考にし、納得の一着を選んでください。