公開日:2023/01/15
成人式の振袖選びには、レンタルや購入、ママ振袖と呼ばれる母親世代の振袖を着るなどの選択肢があります。どの方法がよいのか迷う方も多いでしょう。レンタル、購入、ママ振袖を着る、の3つの方法にはそれぞれメリット、デメリットがあります。どの方法がよいのか、レンタル・購入の割合もあわせて紹介をします。
レンタルがよいのか、購入をした方がよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。写真スタジオの調査では5.5割がレンタル、3割が購入、それ以外の人が母の振袖であるママ振袖や、そのほかに姉などの振袖を着用していました。
レンタルをする場合、人気の柄は予約が集中するなどの理由から、早めから振袖の予約をした方がよいでしょう。ママ振袖を着用する場合はクリーニングやお直しが必要な可能性があるため、式典の1年くらい前には一度振袖の状態を確認してみる必要があります。成人式当日は時間に余裕がないため、写真は式の前年に前撮りをすることが一般的です。
レンタルの場合も購入の場合も振袖代のほかに、写真撮影、前撮り時と成人式当日の着付けとヘアセットが含まれたプランが用意されています。ママ振袖を着る場合も、写真スタジオに振袖を持ち込み着付けとヘアセットをしてもらい前撮りができます。
レンタルする場合にはどんなメリットがあるのか紹介します。
レンタルの場合は前撮りと成人式当日の着付け、ヘアセットと写真撮影がセットになったプランが平均15万円~25万ぐらいで用意されています。もう少し価格の安いものであれば7万円~15万円くらいでレンタルができます。前撮りと成人式のときにしか着るつもりがないのであれば、購入よりも費用を抑えることが可能です。
レンタルした場合はクリーニングに出すことなく、そのまま返却できます。保管場所を考えたりメンテナンスをしたりする手間を省けるため手軽に利用できるのが魅力です。
レンタルであれば好きな振袖を選ぶことができるのがメリットです。成人式の振袖は古典柄に流行はないが、流行りの色や柄がその年によって変わる傾向があります。
購入の場合はその後何度も着用する可能性があるので流行りの振袖を着たいと思っても、何年かあとに流行遅れになることを考慮してトラディショナル(古典的)な柄や色を選ぶ場合もあるでしょう。レンタルであれば躊躇することなく、トレンドの振袖を選ぶことができます。
次にデメリットについても紹介します。
妹がいて成人式を控えているなど、今後振袖を何度も利用する予定があるのなら購入をした方がお得です。必要なときにレンタルで使用する場合は、その都度レンタル代を支払うことになってしまいます。
レンタルの振袖は平均的な体型で仕立てられています。平均より高身長、または低身長である場合は選べる振袖の範囲が狭くなる可能性があるでしょう。
振袖を購入する場合にはどんなメリットがあるか紹介します。
振袖は一度購入すれば、その後卒業式や結婚式で何度でも着用できます。レンタルをする際は着用したい日付で予約に空きのある振袖を探すなど時間がかかりますが、購入をすれば好きなときに着用が可能です。卒業式のレンタル費用や結婚式に参列するときのドレス代を抑えられます。
振袖をレンタルした場合と購入した場合の費用の差は10万円程度といわれています。着用回数が多い場合は購入をした方がお得です。
振袖を購入すればその後も手元に記念として残すことができます。将来子どもなどに受け継げる可能性もあります。
次にデメリットを紹介します。
振袖着用後は丸洗い、シミ抜き、プレス等のメンテナンスをして保管し、年に一度は虫干しすることが理想とされています。
お風呂や台所など湿気の多い場所を避け、桐箪笥に収納し保管するのが理想ですが、最近はたとう紙という着物を収納する専用の包み紙で包み、たとう紙ごと真空パックして保管できるメンテナンス要らずのパッケージも市販されています。
母親が振袖を購入し保管していた場合は、ママ振袖も選択肢のひとつとなります。ママ振袖を選ぶメリットについて紹介します。
手元にママ振袖がある場合は衣装代がかからないため、レンタルや購入に比べて費用を抑えられます。ママ振袖を持ち込んで着付け、ヘアセット、メイク、前撮り撮影をしたときの費用は合わせて4万円から5万円といわれていますが、アルバムやデータ購入を合わせると6~10万円は見ておく必要があります。
流行の振袖をレンタルで選んだら、成人式の会場で友人も似た振袖を着ていて気まずい思いをしたという事例もあります。流行りの振袖は人気が集まりやすいため、同じ振袖を着た人に遭遇する可能性が高くなってしまいます。母親の振袖であれば人と被ることはなく、コーディネート次第で一味違った装いをすることが可能です。
現在の振袖は染色もありますが、費用を抑えるためにインクジェット方式や、海外で縫製をして日本で生産するというものがほとんどです。
しかし母親世代の振袖の中には国産で、職人によって手間をかけて作られていました。母親世代の振袖と同レベルの振袖を購入しようとすると現在では費用が高額になります。ママ振袖を選べば品質のよい振袖を着用できます。
次にデメリットを紹介します。
保管の状態によってはクリーニングのほかに、染み抜き等が必要になる場合もあります。
母親より高身長だったり、低身長だったりと体型の違いがある場合はサイズ直しが必要になります。ママ振袖の利用を考える場合には早めに呉服店へ相談されることをおすすめします。
成人式の振袖選びの方法について紹介をしました。どの方法がお得かは、何回着用するかがポイントになることがわかりました。振袖は成人式にしか着用しないと決めている場合はレンタルで、手軽に利用するのがおすすめです。今後も着用の予定があるなら、購入をした方がお得の上、手元に20歳の記念の品として残せます。
母親が振袖を保管していた場合は、それを着るのも周りと一味違った着こなしができおすすめです。母親や祖母の思い出を引き継ぐことができて、よい記念になるでしょう。保管場所があるか、メンテナンスできるかも考慮し、購入するのか、レンタルするのか、ママ振袖にするのか自分に合った方法を選びましょう。